威嚇

文章を書く練習

1月の下書き きみは1把120g 栄養表示は頑なに100g

半分ずつしか食べないのでそれがまた計算をややこしくさせる。私が算数得意でよかったな、義務教育とはつくづく生活のためのお勉強だった。去年の夏頃に親から送られてきて、綺麗な箱の中にお行儀よく5段ほどに重ねられていた半田素麺がやっと少なくなってきた。年末までは、まだ中になかなか詰まっていて棚の上の方には置けなかった。片手でもバランスを取るのが難しかった。揖保乃糸育ちからすると若干太いので、おそうめんというより冷麦の扱いをしている。エイジング、どんどん自分の味覚が鈍麻していくのを自覚する。子供の頃は色がついているおそうめんすら味が変(白とは異なっている)と嫌で食べられず、朝炊いたお米を臭いがすると夜食べられず、ハタチまで生臭さがきつくてフグ以外の生魚が食べられず。今はスシローでもくら寿司でもばんばか食べる。食べられる。美味しいとは思わないけどまあ楽しい、あれはああいうエンターテイメントだから。お茶が粉なのもよくわからないが、あれはカテキンを効率的に摂取できそうで好ましい。ハーゲンダッツよりもあずきバーが好き。なんにせよ加工が軽くて済むものは素材から上等だ。値段ではない。

 

転勤した。とりあえずの感想は寒い、寒い、寒い。今までの部屋より広くなってるのに、新築なのに備え付けのエアコンが1つしかない。それを24時間フル稼働させていていつ壊れるか不安になる。鰻の寝床で使いづらい。デロンギのオイルヒーターを取り出すも、換気をしないと息苦しくなるのですぐ暖かい空気を換えてしまう。意味がない。文句が多い女だ、自分でも思う。

 

新しい土地は、東京では見ない感性のマダムなどいらしてなかなか面白い。ダサいと両断して終わらせてしまうには惜しい興味深さ。東京シンプル、大阪デコラティブというのはJJで大学サークル紹介を見ていた頃からわかっていたことであるがどうやらそれ以外にも細かく地域性があるようだ。ジューシークチュールみたいなノリのボディラインに沿ったパーカーに、プリーツプリーズの変形のスカート、そしてグレースコンチネンタルのカーヴィングバッグを合わせて百貨店を闊歩する独特なマダムなどを視認した。グレースコンチネンタルのあのバッグ、東京で実際に持っている人ほぼ見たことないのに何でずっと売ってるんだろう…と思っていた。売れていたのだ、私の知らないところで。蛙。ゲコ~

 

グレースコンチネンタルの定番革バッグ。カーヴィングが特徴的でなかなかにデコラティブ。関東以東にはない文化である。